【グリーンランド】

バイキングとなって攻め込・・・むわけではなく、グリーンランドを開拓していく平和的なゲームです。テーマとしてはグリーンランドを発見した赤毛のエイリークが入植時に「争いではなく話し合いで」ということを言ったため、本ゲームでもカードの分配を票で決める仕組みになっています。

原題：GRÆNALAND
会社：Altar Games
発売：２００６年
プレイ人数：３～５人
プレイ時間：９０～１２０分

バイキング（ヴァイキング）は、海賊や略奪者、という意味ではなく、バルト海やスカンジナビア半島に１０世紀ごろに居た、交易や漁業などを生業にしていた人々だそうです。色々あってエイリークがグリーンランドを発見、入植者を募って開拓することがゲームのテーマになっています。

ちなみにグリーンランドという名前もエイリークがつけたのですが、最初アイスランドと付けたら入植者が集まらなかったので、グリーンランドと名付けた、という説が好きです（諸説あります）。

場にはグリーンランドの土地。３人プレイなので沿岸３枚と奥地２枚。タイルはわかりづらいですが平地、森林、丘陵、山岳に分かれています。出る資源が違ったりします。そこに自分の村と英雄を置いてゲームスタート。ちなみに兵士は票数としてしか使わないので、戦闘をするわけではありません。

全体を広げたら結構ごちゃごちゃしていますが、ルールも実はごちゃごちゃしています。ざっくり説明するとこんな感じです。

・村がある土地に資源が出てくる

・手番プレイヤー以外が自分の英雄の移動先をクローズで選択、一斉オープンして移動

・手番プレイヤー以外が順番に土地を選び、そこに今出ている資源全部を好きに分配提案、投票により可否判定。

・手番プレイヤーが建築

これを繰り返していき、誰かが勝利条件に達したらその人の即勝ちです。

資源の分配がメインであり、過半数を取れない場合は否決されて資源を戻します。よって過半数を取れるように誰かを引き込みいれるプレイになります。

逆に言うと自分が単独で過半数を取れる土地が出来上がったらかなり有利。全部俺宣言をして丸もうけが出来ます。

英雄（建築により兵士が増え、票数が増える）はかなり強力ですが、司祭により効果が無くなったりするので、決め所がポイントです。

勝利条件は村をいくつ作る、特殊な建物をいくつ作る、兵力をいくつまで上げる、みたいな条件を３つ以上クリアしたら勝ち。よってそれらを創るための資源を集めることが当面の目的です。入りづらい山岳はオールマイティになる金が出てくるため、序盤に入ると結構有利。

手番の人は建築を行うため、中々交渉相手にもなってもらえません。票田を維持しながら少しずつでも資源を集めていきましょう。