シラ

投稿日:

=シラ=

原題:Sylla
会社:Ystari
発売:2008年
参考価格:6000円
入手難易度:3
プレイ人数:3人~4人
プレイ時間:60~90分
タイプ:ボードゲーム
ローマの政治を司って点数を集める「シラ」。
市民の状態操作や資産を集めていく競りと手順のゲームです。

タイトルは紀元前100年あたりに活躍した古代ローマの政治家です。
正式名ルキウス・コルネリウス・スッラ・フェリクス。
シラはスッラのフランス読みです(イスタリがフランスの会社なので)。
共和政の土台を築き、その後ローマはカエサルの帝政へと移って行きます。

プレイヤーはスッラ引退時期の元老院議員となって大事業を行い、ローマに蔓延る問題と対峙して行きます。
盤には7フェイズが分かりやすく描かれています。これらを5ラウンド行い、名誉ポイントを稼ぐことが目的です。

ゲームではキャラクターカードを使って投票、建築、問題解決などを行います。
議員は投票時、商人は収入、乙女や兵士は問題解決に効果を発揮します。
また特殊効果はないものの建築に有利な奴隷もいます。
プレイヤーは最初にキャラクターカードを何枚かと所持金を貰いゲームスタート。
また、ローマ自体のステータスとして、飢饉、市民の状態(健康、娯楽、精神)があります。
これらが変動することゲーム終了時の名誉取得が変化して行きます。

最初に第一執行官の投票(議員とお金の1順競り)。
第一執行官には市民トークン(健康、娯楽、精神のどれかを司るもの)を1つ好きに貰えます。
次に雇用。次に何枚か出ているキャラクターカードを第一執行官から好きに取って行きます。
建築では第一執行官が6つある建築物のどれを競りにかけるか選択できます。
競りはキャラクターカードを使った1順競りで、競り落とした人は対応する色のカードを横にして使用中にすることで建築できます。
収入では建築で使っていない商人と、収入のある建物などでお金が入ります。

そして問題解決。
飢餓や奴隷の反乱、洪水などの問題が3種類とローマの恒久的「廃退」が場に出ています。
兵士か乙女のキャラクターを持っている人は順番に対応するカードにコマを配置して行きます。
最もコマが置かれた2枚が発生阻止、置かれていない2枚は問題が発生します。
洪水により建物タイルが使えなくなったり、市民の状態が悪化したりします。






コマを置いたカードでコマ数がトップだったプレイヤーには対応したということで市民トークンなどが手に入ります。

次に公衆浴場や闘技場建設などの大事業を行います。お金の握りと使っていない議員での競りです。
全員同時に親指で上向き、下向きを一斉に出して大事業参加、不参加を選びます。
不参加は影響力2ポイント枚に名誉1貰えます。参加者は影響力を数えて効果が発揮されます。
1位2位に名誉が入るもの、固定影響力を払えたら名誉が入るものなどです。

最後に飢饉や市民の暴動が発生します。
食料が足らない人(大体足りなくなります)はその分名誉が減ります。

この流れで5ラウンド行い、最後にキリスト教が布教されます。
持っているキャラクターカードのキリスト教徒や奴隷(お金使って解放)で名誉が得られます。
全名誉を合計して一番高い人の勝ちとなります。

フェイズごとにやれることが違うので最初は覚えることが少し多くなっています。
ただ絵やマークで言語依存が低くなっているので、1ラウンド行えば流れが分かってきます。
政治、建築、公共事業などを上手く操り、ローマの未来を作って行きましょう。