三国志演義

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=三国志演義=

会社:エポック
価格:?
入手難易度:5
プレイ人数:2~8人
プレイ時間:4時間~
タイプ:ボードゲーム
エポック社が出した戦略級ゲーム「三国志演義」。
君主となって武将を使い、国を広げていくゲームです。

舞台は西暦200年あたりの中国。
黄巾の乱から魏、呉、蜀の3国に分裂、そして併合までの歴史をテーマにしています。
ゲームのアイテムは以下の通り。
・中国大陸のマップ(70以上の国に分かれている)
・武将チット
・兵士チット
・城マーカーチット
・キャラクターシート
・さいころ(2つ)
・その他特殊チット
・天命札(イベントカード)

武将チットには、以下の能力値が書かれています。
・武勇(0~6)
・采配(0~7)
・知力(0~8)
・統治(0~4)
・忠誠(-4~4)

また、絵によって武官、文官に分かれています。
「老」マークがついている武将は老将軍(いいとし)です。

兵士チットは、その兵士の能力を現します。
1(雑魚)~5(強兵)まで。

城マーカーは自分の国に配置することで、領土とします。
裏返しにすると、その国の資金を使った、という扱いになります。
(出陣、武将の登用などお金が必要なときに使用)

ゲーム準備は以下の通り。
・シナリオの場合
説明書に書かれているシナリオ通りの武将、兵士を国に配置して、君主情報をキャラクターシートに記入。
・フリーの場合
ランダムに選択した武将から君主を選択し、キャラクターシートに記入。
次に順番に国を選択。

キャラクターシートには君主の情報を記述し、続いてカリスマと寿命を決定します。
さいころを2つ振り、出た目で決定します。

カリスマが高いと武将が登用しやすくなり、非常に有利に進みます。
寿命は短いと、君主が寿命で死ぬことがあります。

初期配置が終わったら、ゲームスタート。
以下の手順でプレイをしていきます。

・天命札を配る
(1ターン目にはありません)
全員に天命札を配っていき、事件の場合はその指示に従います。
豊作、凶作、傾国の美女など、国に影響を及ぼすもの。
君主や武将の暗殺など、物騒なもの。
名剣や名馬、部下の知力が上がるといった得をするもの。
巨星落ちる(諸葛亮死亡)、落鳳波(ホウ統死亡)などの特定人物に影響を及ぼすもの。
様々なカードがあります。

また、事件ではない物は手持ちカードとして合戦時や武将登用などに有利に働きます。
火計、水計、新戦法、十面埋伏などの合戦用。
水鏡(すいきょう)先生、三顧の礼などの武将登用など。

・行軍(3回)
武将の移動、軍隊の移動などを行う行軍が行えます。
軍隊の移動の場合は資金がかかるため、兵士5チット単位(端数切り上げ)で城マーカーを1つずつ裏返します。
3 国移動でき、その間に他のプレイヤー、中立の国に入ったら戦闘となります。
戦闘については後で記述します。
行軍は3フェーズありますが、既に移動した武将は次の年まで使えません。

・徴兵
使っていない城マーカー分、兵士チットを獲得できます。
マップに赤い四角がある国は人口が多いため、1国で2チット分となります。
この肥沃で人口の多い大都市を巡って戦争が発生します。
また、このフェーズで統治を持つ武将の統治合計分、城マーカーを回復させます。

・人材登用
武将チットをランダムで3人とり、採用するかを決めます。
武将の全能力値がコストになり、カリスマ以下なら採用できます。
複数人数を雇うときには合計がコストとなるため、有能な武将が同時に来ると採用できない場合もあります。
諸葛亮のように有能な武将はカリスマだけでは取れないので、三顧の礼などを使う必要があります。
また、足らないカリスマを城マーカーを裏返すことで一時的に補うことも出来ます。
(それだけ歓待した、ということでしょうか)

上記の流れを行っていき、大陸の覇者を目指します。

戦闘のシステムを簡単に書くと以下の通りです。
・一騎打ち
武勇を持つ武将同士の一騎打ちが最初に発生します。
断ったり、一騎打ちで負けた軍は兵士が逃げ出します。
・合戦
お互い最大の采配能力を見比べ、差を出します。
そして知力の高いほうから攻撃です。
ダメージチャートを元に、以下の方法で計算します。
「兵士数(兵士チットの数字合計)」
「サイコロ2個の合計+采配の差」
采配が高いほど非常に有利となります。
また、攻め込まれた方は城防御があり、自分の防御時に采配に+3を行います。

退却するか兵士が全滅するまで戦闘を行います。
全滅をした場合、兵士の討ち取りチェック、捉えた場合には帰順チェックを行います。

戦闘がシンプルな分、戦略級ゲームとしての色合いが濃くなっています。
残念なのは合戦が武勇よりも采配に比重があるため、有名な豪将の出番が非常に弱くなっています。
この為、これを解消するように追加ルールやハウスルールを付けてプレイしています。

三国志の世界を再現したゲーム。
個人的には非常に気に入っているゲームです。