1890

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原題:1890
会社:高崎工房・サクラ会
発売:2001年
参考価格:?円
入手難易度:4
プレイ人数:2人~7人
プレイ時間:240~360分
タイプ:ボードゲーム
西日本、京阪神地区を舞台にした18xx系ゲーム「1890」。
大阪発展を、時代を追って体感できるゲームです。

鉄道経営、会社経営の18xxシリーズの同人ゲーム。
京阪神が舞台な他、様々なシステムが取り入れられているてんこ盛りシステムになっています。
プレイヤーの目的は銀行破産かプレイヤー破産時に一番資産を持っていることです。

基本的なシステムは18xx系と同じです。
株式ラウンドで子会社や株売買。
運営ラウンドで会社の運営をしていきます。
ルールの細かい点で違うところがありますが、大まかには同じシステムです。
ゲームでは固定収入がある会社、株式ではないものの列車を買う子会社などが登場します。
中盤以降は大きな会社が設立されてきます。特に特殊なのはJRと近鉄。
近鉄はあちこちの子会社と合体して大きくなっていきます。
JRは高い株価でスタートし、トークンも列車数も多いのですが、必ず半配当になります。
他にも大阪のみ他トークンを無視して移動可能の地下鉄など、個性的な会社があります。

株式会社には珍しいシステムが幾つかあります。
1830では下がりすぎた株は枚数上限から外されたりしますが、このシステムでは「会社が倒産」します。
無配を続け、高い列車を頑張って買ったものの株がたたき売りされて倒産するケースもあります。

列車でも通常の列車のほかに、ドットがあると便利な列車もあります(3+3だと、3駅と3ドット)。
但し、盤にあまりドットが無いので、使い勝手はそんなにありません。





プレイが進んでいくと最終的にはD列車(移動上限無限)が出るのですが、会社が多い為時代が一気に進む事があります。
そうするとどこの会社が高い列車を買うのか、展開が読めなくなってくる事もあります。
早い展開だと誰かが破産して終了ということも多いかと思います。
破産を免れると山陽~和歌山といった京阪神通り越しルートが完成するかもしれません。

様々なルールがプラスされいている18xx系という感じでしょうか。
会社の種類が多い為、特色を覚えるのに時間が掛かるかもしれませんが、しっかりとした出来になっています。