2038

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原題:2038
会社:TimJim
発売:1995年
参考価格:?円
入手難易度:5
プレイ人数:3人~6人
プレイ時間:180~360分
タイプ:ボードゲーム
絶版
1830のシステムを部分的に使った未来の経営ゲーム「2038」。
多様な会社の経営パターンが存在します。

舞台は未来のアステロイドベルト。プレイヤーは資材発掘会社を経営します。
ゲームの目的は会社を運営して資産を増やすこと。この辺りは18xx系と同じです。
但し、このゲームでは鉄道ゲームとしての特徴である「路線」という概念がありません。

プレイヤーは幾つかの会社を経営します。
会社の種類は豊富で、時代によって出てくるものやバージョンアップするものと多岐に渡っています。少し複雑ですが、この辺りはプレイしてみるとそんなに難しくありません。
ゲームを通じての基本は、会社を運営し、会社で宇宙船を購入。アステロイドベルトにある資源を回収していくというものです。独立、株式の2パターンがあります。

ゲームに登場する会社パターンは以下の通り。
・民間企業(固定収入、他会社へ売りぬけ)
・独立企業(宇宙船運営、非株式会社)
・公営企業(株式として設立)
・成長企業(独立を株式化してバージョンアップ)
・アステロイドリーグ(成長企業に成らなかった独立企業の集合体)
時代によって登場順番などがあります。

ゲームの流れとしては、株式売買のストックラウンド、会社経営のオペレーティングラウンド×2回、をゲーム終了まで繰り返します。
会社の形態により、出来ることが変わってきますが、主に宇宙船運行、宇宙船購入、ベースの作成、権利購入などがあります。

このゲームではどこにどんな資源が埋まっているか、わかりません。
タイルをひいてランダムに決定します。このため、宇宙船は「新しいマスの開拓」「資源の確保」の2種類の仕事があります(同時に可能です)。
資源は早い者勝ちで、毎オペレーティングラウンドに回復しますが、権利を購入すると独占する事が出来、更に価値が上昇します。

舞台が宇宙なので、鉄道ゲームのような路線の占有、ルートを考えるといったものはありません。如何に自分の会社の周りの資産を確保するかというゲームになります。






その分、会社やマップへの特殊性が追加されています。

プレイヤー破産か銀行破産でゲーム終了。
手持ち資金+会社株の価値で一番高い人の勝ちとなります。

会社運営ゲームであり、18xx系システムを上手く使っている気がするのですが、確保した土地を表すマーカーの設置&裏返しが非常に手間です。また、普通にプレイしていると最後の宇宙船が登場しないような気がします(最後の宇宙船の能力もあまり凄くないので、それはそれで良いのかもしれません)。
箱といい、雰囲気といい、古典SFの雰囲気が楽しめます。
時間と余裕がある時にプレイすることをお勧めします。