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=エラズンド=
原題:Elasund - Die erste Stadt
会社:kosmos
発売:2005年
参考価格:6200円
入手難易度:4
プレイ人数:2人〜4人
プレイ時間:60〜90分
タイプ:ボードゲーム
建物建設タイルゲーム型の「エラズンド」。
カンダミール同様、カタンのスピンオフ作品です。

プレイヤーはカタン島の最初の街「エラズンド」に建物を作っていきます。
初期配置では各プレイヤー2つの建物があります。
盤は2〜12(7を除く)が描かれた行があります。
サイコロを振って出た目の行に船がつき、お金などが入る形になります。
5や6、8や9といった中央ラインはどうしても激戦区になります。
また、海側と両端には風車が描かれているマスがあります。
これも重要な得点元となります。また、教会建設予定地が盤の真中(少し海側)にあります。
教会建設予定地を囲むように、プレイヤーの初期配置の建物があります。

プレイヤーはサイコロを振り、出た目の場所に船をつけます。
7の目の場合、海賊船となり好きな場所に配置します。
海賊船ではない場合、出た目の行に存在する建物分、収入が入ります。
建物は「金収入」「パワーカード収入」「点数のみ」の3パターンがあります。
マス数ではなく、建物数で数えます。海賊の場合には収入はありません。
(建物に所持者マーカーがあった場合、その数分金かパワーカードを捨てます)

カード獲得が終わったら、次に建設を行います。
建設には権利書が土地に置いてあることが必要です。
建物には必要なマス数と必要な権利書の数がかかれています。
自分所有の建物は安価に建てられる反面、最後に得点となる所持者マーカーを置けません。
また、パワーカード取得か所持者マーカーを配置できる「城壁」を作ることも出来ます。
建物を作るとき、建てようとするものよりも小さいものが下にある場合、消し飛ばすことが出来ます。
これにより、元々あった建物が無くなることもあります。中央ラインは激戦区なので飛ばされる可能性が高くなります。

次に権利書の配置を行います。船が着いている行の空いている場所に0〜4の権利書を置けます。
数字は強さとかかるお金を表します。また権利書を配置しない代わりにお金を貰うことも出来ます。

建物に必要な権利書は1〜3までありますが、他人の権利書を使ってもかまいません。






ただし、建設する幅に掛かっている権利書の合計が他プレイヤーを上回っていることが条件です。
他プレイヤーの権利書を使う場合、書いてある数字分のお金を支払います。

最後にパワーカードをプレイします。
パワーカードは3色あり、ゲーム中に取得します。
これを組み合わせで使うことにより、権利書配置ターンをもう1度プレイしたり、権利書の再配置やアップグレードをすることが出来ます。

特殊な建物として、教会があります。
9つのタイルに分かれた3×3マスの建物です。
最初に配置するプレイヤーは2枚のタイルから好きなほうを選びます。
配置する場所は決まっているため、最初の1枚で形が確定します。
以降、教会タイルを配置するときは下に建物があっても強制排除で教会を作っていきます。
非常に強力ですが、資金が必要なのと他プレイヤーの反感を買いやすくなっています。

建物を配置した時の所持者マーカーを合計で10個置いた人の勝ちとなります。
また、風車は獲得した数により、ボーナスとして何回か得点が入ります。
所持者マーカーを2つ置くことの出来る大きな建物もあります。

ゲーム序盤〜中盤は収入源となるタイルを配置しつつ、端の攻撃を受けづらい場所に得点用建物を作ります。
また、城壁もそこそこ作っておくと後半が楽になります。
1ターンで2つまでしか建築出来ないのと、権利書が必要なので一気に巻き返す、という展開にはなり難いのが特徴です。
後半はタイルの形などから考え、既存の建物がつぶされないように権利書や建物を配置してく必要があります。
今までのカタンにあった「コンスタントにトップを止める」手段が無く、建物除去による直接攻撃になっている点も特徴的です。
効率よく、他の建物と協調しながら建てていくことが、隙間を作らずに潰されにくい都市計画につながると思います。

・カタンの開拓者
以下のシナリオカタンがあります。
・アドベンチャー人類(旅立ち)
・カンダミール
・エラズンド
・ローマ帝国の危機
・カタンの航海者たち
・ニュンベルングの開拓者
・カタンの開拓(宇宙編)
・宇宙船カタン
・歴史シナリオTアレキサンダー大王とクフ王
・歴史シナリオUトロイ戦争と万里の長城