週刊じゃむたん通信へ
=カンダミール=
原題:Candamir - Die ersten Siedler
会社:kosmos
発売:2004年
参考価格:5600円
入手難易度:4
プレイ人数:2人〜4人
プレイ時間:65〜75分
タイプ:ボードゲーム
おつかい型のRPG風カタンゲーム「カンダミール」。
キャラクターを成長しつつ、資材を集めて村に貢献するのが目的です。

このゲームはエラズンド同様、カタンの小説を元にしたスピンオフゲームです。
プレイヤーはカタン島に流れ着いた難民という設定です。
村に4人居る有力者の欲しがっているものを集め、名誉を得ます。
欲しがっているものを作る為、動物の皮、鉄、材木といった材料を集めます。

盤はフィールドと村のマップがあります。
村のマップには4人の有力者と、その有力者が欲しがっているものが描かれています。
有力者のうち1人が「カンダミール」という人物です。
フィールドのマップには平原、山、森と区分けされていて、真中に川が流れています。
そこに目的タイルを配置していきます。
プレイヤーは最初に自分のキャラクターカードを引き、決定します。
キャラクターには通常能力4種類と特殊能力が書かれています。
通常能力は様々ですが、イベントをこなしたり熊や狼と戦うのに楽になります。
特殊能力は最後が「山」だったらもう1歩移動できる、というようなものです。
プレイヤーカードで決まったら、初期能力のチットを配置し、体力を4に設定します。

プレイヤーは自分の番が来たら、冒険に出るか村で品物を作るか選べます。
一度冒険に出たら、到達するまで帰ってこれません。
冒険はフィールドにあるタイルを2枚まで見て、行き先を決めます。
タイルには取得できる資材(皮、鉄、木)とその他の特典が描かれています。
資材は最高2つ描いてある場合があります。
特典は経験だったり、装飾品だったりします。
経験の場合、自分の好きな能力を上げることが出来ます(但し、通常は1〜2まで。3〜4になるのは1つのみ)。
装飾品は能力にプラス出来る強力なものです。ごくまれにしか存在しません。
また、有力者が直接欲しがっている動物が描かれている場合もあります。

目的タイルを決定したら目的地コマを置きます。
そして体力分、目的地を目指して移動します。
移動は1マスずつ、移動カードで行います。
カードをめくり、移動したい方向を確認します。
熊、狼、蛇が居たり、カンダミールの試練があったりします。
また、キノコ、薬草、蜂蜜といった酒材料を手に入れ居ることも出来ます。
「?」が存在する方向では、イベントを行います。
全ての戦闘や試練、イベントは4種類の能力(+装飾品)でチェックします。
成功したら資材や酒を手に入れることが出来居ます。
目的地にたどり着いたら資材などを手に入れ、即座に村に戻ります。
体力が足らずたどり着かない場合は、次の番に移動再開します。










村で品物を作る場合「剣」「棺」「窓」の3種類の品物か、酒を作ることが出来ます。
酒は体力を回復したり、チェックに有利になったりとアクションが有利になります。
有力者の欲しい品物を作ると、勝利ポイントであるコマを盤に配置することが出来ます。
このコマを10個先に置いた人の勝ちとなります。
品物を作る以外では、1人の有力者に3つ以上で一番多く品物を作った人には追加で1ポイント。
イベントを3つ以上で一番こなした人にも追加で1ポイント入ります。

持てるカードの上限が少ないのと、資材の種類が3つしかない為、あまり他プレイヤーとの交換に発展しません。
ですが、ルール上、上限を超えない限り資材と酒材料、装飾品といったものを好きに交換することが出来るようです。

プレイ序盤まではキャラクターの成長をある程度考えますが、それよりも重要なのは点数のコマを置いていくこと。
中盤以降はある程度、品物を作りながら村に貢献していく必要があります。
中盤以降は近場の目的タイルが無くなっていきます。熊や狼を倒すと皮が手に入るため、ゲームを通じて皮が余ることになります。
酒の中に「自分より点数の高いプレイヤーの体力を削る」というものがあるので、低い順目の人は積極的に使うことをオススメします。
色々な要素が多く、RPGっぽくてソロプレイ感のあるゲームですが、目的と狙いをはっきりさせないと苦戦する性質はあります。
自分のキャラクターの特性を見極め、成長させる方向とそれに合った品物の作成に繋げることが重要です。

以下のシナリオカタンがあります。
・アドベンチャー人類(旅立ち)
・カンダミール
・エラズンド
・ローマ帝国の危機
・カタンの航海者たち
・ニュンベルングの開拓者
・カタンの開拓(宇宙編)
・宇宙船カタン
・歴史シナリオTアレキサンダー大王とクフ王
・歴史シナリオUトロイ戦争と万里の長城