ワンモアバレル

投稿日:

=ワンモアバレル=

原題:One More Barrel
会社:Giochix.it
発売:2008年
参考価格:?円
入手難易度:4
プレイ人数:3人~5人
プレイ時間:90~120分
タイプ:ボードゲーム
原油を求めて戦争を仕掛ける「ワンモアバレル」。
内容的にもかなり危険な感じのするゲームです。

「大量殺戮兵器があり」という大義名分の下、各プレイヤー軍を編成して盤にある土地に攻め込みます。
ただ、大量殺戮兵器は全く無く、本当に攻め込むための方便です。
攻め込み、そこで原油を取り巻くって売り払うというゲームです。

ゲームは「進軍フェイズ」「ゲリラフェイズ」「暫定政府フェイズ」があり、各フェイズ4ラウンド行います。
プレイヤーは2回アクションを選択し、攻め込んだり建築したり、マスコミ操作を行ったりします。

行える行動は「軍購入及び移動」「建築、施し、現地での契約」「マスコミ操作」「産油」「資金調達」「重税」など。
あまり軍隊を多く持っていくと、平和主義者のステータスがあがって行き不利になります。
これを押さえるのがマスコミ能力。ただ平和主義者が怒っても、お金を支払えば良いという凄い設定。

軍隊は軍と物資があります。攻め込んだ先が誰の領土でもない場合、現地の兵士が現れて戦闘となります。
戦闘はサイコロを使い、多い方が攻撃力が高いというチャートでダメージを決めます。
(但し、兵器の差なのか、攻撃側が有利に出来ています)

土地を支配したら、書かれている必要物資があれば「産油」にて原油を取ることが出来ます。
一度に出る量は土地の産出量により決まっていますが、工場を作れば増えたりします。

原油は手番中、売ってお金にすることも出来ます。
そのラウンド中に売ったプレイヤーの人数により、次ラウンドの価格が変動します。
(売った人数がいない場合高騰し、全員が売ると大暴落します)

進軍フェイズでは出てくる現地兵士の量が多く、苦戦します。
ゲリラフェイズからは現地兵士は減るものの、各プレイヤーゲリラコマ(4面ダイス)を使って砲撃を仕掛けられます。
砲撃や戦闘で兵士がダメージを追ったら、平和主義者の心象がドンドン悪くなる、という感じです。






暫定政府フェイズからは、暫定政府が各土地で産油を始めます。
各プレイヤー自分の持っている物資を使って勝手に掘られ、半分は暫定政府に献上します。

この流れでお金や原油を集め、全ラウンドが終わったらゲーム終了。
暫定政府が持っている原油をプレイヤーで分配します(現地での施しや支配土地の多少で決定)。
持っている原油を全て換金し、現地契約の価値を合算し、一番お金の多い人の勝ちとなります。

戦闘はサイコロで決まりますが、原油産出は完全に積み上げロジック。
支配した土地の効率を上げていくか、手を広げていくかがポイントです。
原油をなるべく売らないようにしゃがんでいれば暴落を防げ、次に高値で売り抜けることも可能です。
なんとも危ないテーマではありますが、かなり良く作りこまれているゲームでした。