ジュピターのもとに

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=ジュピターのもとに=

原題:Beim Jupiter
会社:Kosmos
発売:2008年
参考価格:?円
入手難易度:3
プレイ人数:3人~5人
プレイ時間:40~50分
タイプ:カードゲーム
狙いポイントがバッティングすると熱い「ジュピターのもとに」。
ゲームが進むごとにバランスが変わっていくゲームです。

場にはⅠ~ⅩⅡのカードが置いてあります。そして自分のカードとしてnullを貰います。
(nullは通常、0ではなく値がない状態を指しますが、ドイツ語ではゼロを意味するようです)

カードは1~14の数字と神様のGが各色にあります。
また、絶対負ける羊カード、絶対に勝つ主神カードがあります。
ラウンドの最初に切り札確定&点数カード献上でを行います。
特殊カード以外を全員1枚ずつ一斉にオープンします。
このとき出たカードで一番多い色(同数は数字が大きいカードがある方)が切り札となります。
そして出したカードを場のローマ数字の横か自分のnullに置いていきます。
これは「自分が今回成功しそうなトリック回数」として配置します。
この時自分がそのトリック回数を取れると確信している場合、優先カードを出すことも出来ます。

切り札が決まったらラウンドスタート。
親が色を指定してカードを出します。順番にその色のカードがある場合は出していきます。
決まった色で一番大きい数字を出した人が「トリック取得」として全員が出したカードを全てもらいます。
この時、その色がない場合だけ他の色を出すことが出来ます。基本的には負けるのですが切り札に決まった色は最初に出された色より強くなります。
また、神様のGカードはその色で0か15として選ぶことが出来ます。




羊や主神カードは色を問わず出すことが出来ます。

トリックを取った人が次の親としてスタートし、手札が無くなるまでプレイします。
ラウンドが終了したら、全員トリック取得回数を確認します。
最初にnullに賭けた人で0トリックだった場合、賭けたカードを点数として確保します。

それ以外の人はトリック回数と同じⅠ~ⅩⅡに賭けられたカードを点数として確保します。
同じトリックを複数の人が成功した場合、そこに優先カードを出した人が優先。
次に優先カードを使っていない人が優先(他に出している人が後)でカードを持って行きます。

次のラウンドではⅩⅡが閉じられ、また切り札確定&点数カード献上から始まります。
これにより切り札が代わっていったり、カード枚数が減ってきたりします。
但しこの時に特殊カードが出せないため、ゲームが進むごとに特殊カードの比率が上がってきます。

8ラウンド行ったらゲーム終了。確保したカードの合計数が高い人の勝ちとなります。
文字で書くとルールがややこしく感じますが、やってみると簡単です。
後半になると狙うトリック数が被ってくるため、全員低いかnullに賭けてトリックを取りたがらないという現象も起きます。
他人の目指す方向から、自分のねらい目を決めるのもいいかもしれません。

絶妙なシステムでバランスを取っているトリックテイキングゲーム。
一度プレイしてみることをおすすめします。