アバロン

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原題:Avalon
会社:kosmos
発売:2003年
参考価格:3500円
入手難易度:4
プレイ人数:2人
プレイ時間:40~50分
タイプ:カードゲーム
コスモス社の二人用カードゲーム「アバロン」。
騎士と魔法使いを操って土地の奪い合いをするゲームです。

アバロンはアーサー王物語にも出てくる伝説の島です。
リンゴを意味するケルト語が語源、という説があるようです。
この島の支配権をめぐって争います。

アイテムは以下の通り。
・土地カード(11枚)
・騎士&魔法使いカード(両方とも4色ずつ)
・カード枚数取得タイル(明るい、暗いの2種類、全9枚)

土地カードには勝利得点となる王冠、そして特殊能力が書かれています。
勝利得点は1~3があり、先に合計15になったほうが勝ちとなります。

騎士& 魔法使いカードは、4色に分かれています。
騎士と魔法使い、両方とも対になるよう同じ色が存在します。

カード枚数取得タイルは効果に応じ、プレイ後にカードを取得します。
これの取り方によって戦略が大きく変わります。
まず、場に11枚の土地カードを裏向きに並べます。
その後、双方のプレイヤーの側に騎士& 魔法使いカードを並べていきます。
手札を配ってからゲームスタート。

プレイヤーは手札を以下の方法で使うことが出来ます。
・土地に補充(ただ配置するのみ)
・魔法使いをプレイ
・騎士を用いて戦闘を行う

魔法使いをプレイすると、配置したラインの相手側にある
「一番上にある同じ色の騎士、魔法使い」
を自分の側の持ってくることが出来ます。
その後、自分が配置した魔法使いは破棄します。
もし魔法を受けた側が同じ色の魔法使いを出すことが出来るなら、この効果を無効にすることが出来ます。

騎士カードを「手札から出して」戦闘を宣言した場合、そのラインにて戦闘が発生します。




相手側の枚数以上配置していることが条件です。
戦闘が発生する条件自体が勝利条件となっています。
負けた側(攻撃された側)は、そのラインのカードを全て破棄します。
買った側は、相手側と同数のカードを自分側(他のラインでもよい)から破棄します。
その後、破棄する前の双方の総数分、勝った側が更に追加破棄します。
(追加破棄は手札からでもかまいません)

戦闘が終了したら、土地カードをオープンします。
オープンされた土地カードで再度戦闘を発生して、負けていた側が取り返すこともあります。

土地カードには特殊能力があるものがあります。
・城防御(防御側が1枚分多いと判断する)
・魔法陣(魔法使いでも攻撃が可能となる)
・アバロン(戦闘終了のカード破棄が緩和される)
・沼(点数が低い上、特殊能力なし)
特殊能力のない土地カードは「牧草地」「丘陵地」「山岳」に分かれています。

プレイヤーは手札が続く限りプレイをして構いません。
しかし戦闘は1ターン2回までしか行えません。

手番の最後に、カード枚数取得タイルを取ります。
これは明るい色、暗い色の2パターンあります。
明るい色は効果が弱いものの、すぐに指定のカード枚数が受け取れます。
暗い色は効果が強いものの、次の自分のターンの最初にならないと受け取れません。
使ったタイルは裏返していき、全てが裏返ったらまた全て表にして選べるようになります。
タイルには2枚引く、4枚引くという通常効果のものから、持っている土地に応じて取得枚数が違うものもあります。
カード枚数取得タイルをプレイした後、手持ちカードが6枚以上なら5枚になるよう破棄します。

以上の手順でプレイしていき、土地の得点が15点になったほうの勝ちとなります。
戦闘の勝者のカード破棄枚数が非常に多いため、ゲームは拮抗する形になります。
そこで土地カードのアバロンは、勝利得点は低いものの効果が非常に強力です。

アバロンを制することが、勝利への道となります。
いきなり沼を引くと、中々厳しい状況になります。

すぐに決着のつかない、バランスが取られているゲームです。
騎士と魔法使いを計画的に投入し、土地の支配者となりましょう。