白蓮

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=白蓮=

原題:Der Weisse Lotus
会社:Winning Moves
発売:2000年
参考価格:?円
入手難易度:5
プレイ人数:3人~6人
プレイ時間:75~85分
タイプ:ボードゲーム
皇帝に上りつめ、そして反乱されるゲーム「白蓮」。
運の要素が殆ど無い、読み合いと談合のボードゲームです。

タイトルになっている白蓮は、中国元王朝(14世紀)時に反乱を起こした宗教団体です。
紅巾の乱(三国志は黄の方)と呼ばれ、人災の耐えなかった王朝に対し蜂起しました。
戦いに国庫が疲弊した元王朝は衰退し、紅巾軍から朱元璋が現れ、明王朝を建国します。

余談ですが、パッケージには「白蓮」ではなく「白荷」と書いてあります。
誤字かなとも思ったのですが「大葉白荷」という種類のハスがあるので、中国語で意味があるのかもしれません。

プレイヤーは中国を表した盤に出てくる土地を取り合い、そのポイントで勝負します。
土地は宮殿、砦、寺院、農地、村の5種類。影響カードと戦闘カードで争います。
プレイヤーは最初に影響力コマを中立地帯に置いていきます。
影響力コマが1人しか置いていなかったら、土地をそのまま自分のものにします。
複数人居た場合には、影響カードを使い、勝負します。
どのプレイヤーに向けて、どれくらいの影響力で攻撃するのか、一斉にオープンします。
これを1人になるまで続け、残った人がその土地を自分のものにします。

宮殿を持っている人は皇帝となり、強力な権限をもちます。
影響力などの勝負において、点数が同点だった場合、皇帝が勝ちを選べます(他人同士の戦いでも)。
また、毎ターン、点数が入りつづけます。

全ての土地の所有が決まったら、村を持っているプレイヤーに対し「反乱をするか」聞いていきます。
反乱を宣言したプレイヤーは「白蓮」となり、皇帝と戦います。
皇帝、白蓮以外のプレイヤーはどちらにつくか考え、影響力の時のようにどちらを攻撃するか選択します。
そして影響力と同じように、戦闘カードで決着をつけます。
勝ったほうは負けたほうの土地を奪うことが出来ます。
但し、1人から奪える土地は1つのみなので、奪えない人は単に点数が入るだけです。
この時、宮殿の数が逆転しなかったら皇帝は皇帝のままです。






最後に土地ボーナス分、影響カードと戦闘カードを補充して、中立の土地を増やしてまた最初からプレイします。
土地が全て配置されたら、ゲーム終了。
土地の点数、皇帝や反乱時のボーナスを合計して、高い人の勝ちとなります。

宮殿は皇帝になることが出来、影響か戦闘カードを貰えます。
寺院は影響カードを沢山もらえ、砦は戦闘カードを沢山貰えます。
農地は影響、戦闘カードを両方もらえます。
一番数の多い村は、カードボーナスが無い代わりに白蓮の時だけ一時的に戦闘ボーナスが入ります。

皇帝は非常に高い権限があり、土地を非常に多くもつとカード収入が高くなります。
こうなったら一度反乱で皇帝の座から下ろしても、戦闘カードを多数持っているのですぐに反撃がきます。
じわじわとカードや土地を減らしながら打倒することも必要かもしれません。

一応3人からとなっていますが、4~6人が適切な人数だと思います。
上手いこと土地を取りつつ、自分の影響力を広げていきましょう。