護民官

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=護民官=

原題:Tribun
会社:Heidelberger
発売:2007年
参考価格:8800円
入手難易度:4
プレイ人数:2人~5人
プレイ時間:60~90分
タイプ:ボードゲーム
地位と名誉を集める為の影響力ゲーム「護民官」。
選択肢の広いゲームですが、プレイしてみるとシンプルです。

護民官とは、紀元前500年くらいに作られた役職です。
古代ローマで平民の為の公職であり、貴族がなることは出来ませんでした。
非常に強力な特権、拒否権を持ち、その特異性から政争の的にもなりました。
ローマ帝国の初代皇帝アウグストゥスは貴族でありながら、特例として護民官職権を持ち、後の皇帝もこの仕組みを維持しました。

ゲームでは、護民官になるだけではなく、様々な勝利条件があります。
最初に配られた勝利条件カードには複数の条件が書かれ、そのうちの幾つかが成功する事が目的となります。
(難易度や時間により、条件数が変わります)
条件には護民官になること、神の祝福を受ける事、一定の名誉や軍隊、お金を集める事といったものがあります。

盤にはローマの施設が描かれています。
公衆浴場、公共広場、オークション会場、墓地などなど。
それらの場所にカードが裏や表で配置されています。
また、グループと呼ばれる幾つかの役職、お金を貰えるマスもあります。
手番では、配下コマを1つずつ配置して行きます。
全員が配置したら、処理を行って行きます。
カードがある場所では、お金を支払ってカードを得ます。
カードには影響のある色と数字が書かれています。

グループにコマを配置している人が居たら、グループ乗っ取りを行います。
そのグループと同じ色のカードを2枚以上出す事で支配できます。
誰かが支配している場合、その人の出したカードを枚数か数字合計で上回る必要があります。

グループを支配したら、様々な得点があります。
軍隊をもらえたり、一時的な神の祝福を貰えたり、護民官になるための巻物を貰えたり。
護民官になるためには、巻物を持った状態で複数のグループを支配して任命される必要があります。
最後に、グループを乗っ取られないために戦車を雇う事も出来ます。




この手順で誰かが勝利条件に達したらゲーム終了です。
一見ルールは複雑そうですが、一度プレイしてみると大筋は簡単に理解できます。
(グループの乗っ取り得点と、通常得点が少しわかりづらいです)

全員が同じ目標では無いのですが、多かれ少なかれ同じ方向を向く事になります。
また、トップ目の人に対し、グループ乗っ取りという直接攻撃方法があるのもポイントです。
影響力を作る為にローマ都市を奔走し、市民の代表を目指しましょう。