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=ヴァイキング=

原題:Wikinger
会社:Hans im Gluck
発売:2007年
参考価格:5500円
入手難易度:2
プレイ人数:2人〜4人
プレイ時間:50〜60分
タイプ:ボードゲーム
コストとコマ運用が決め手のタイル配置ゲーム「ヴァイキング」。
円盤型コスト表示が特徴的です。

タイトルのヴァイキングは、北欧を中心に8世紀あたりから暴れまわっている武装集団です。
主には海賊なのですが、船を引っ張って陸地を移動したり、街などを襲ったり、襲撃場所が予想出来なかったと言われています。
このゲームでは、プレイヤーの所有する島を襲ってきます。

ゲームの目的は、勝利得点をより多く稼ぐこと。
その為の方法が多数用意されています。
プレイヤーはL字型のタイル配置用土台を受け取ります。
そして始まりの島と呼ばれるタイルを貰い、好きな場所に配置します。
ゲームは6ラウンドプレイされ、交互に小計算、大計算が発生し、最後に最終計算となります。
ラウンドのはじめに土地タイルと職業コマを盤に配置します。
土地タイルは始まりの島、中間の島、終わりの島、ヴァイキングの船。
職業コマは船員、戦士、貴族、斥候、金細工職人、漁師があります。
土地タイルと職業コマはセットで盤に配置されます。

プレイヤーは手番になったら、盤からどのセットを買うか決めます。
コストは0〜11。0と同じ色のコマが他にも居る場合、0を選ぶことが出来ません。
このシステムの為、どのタイルを取りに行くか、他の人にとらせないか、重要な展開になる事があります。
0コストのタイルが買われた場合、次のタイルが0となるように盤を回します。
取得したタイルはL字土台に配置しま




す。コマとセットで置くときは、対応する行にしか置けません。
違う行に置くときは、コマをストック場所においておきます。
島は始まり、中間、終わりと順番に配置する必要があります(中間は幾つ繋がっても良い)。
ヴァイキングの船は、配置するとその列のコマが無効になります(影響力は船の色で決まります)。
但し、その列の頭に戦士を置く事でヴァイキングの影響はなくなります。

小計算では、ヴァイキングの影響が無い金細工職人の分、お金が発生します。
大計算では、ストックのコマを船員を使って移動、戦士で止めたヴァイキングの収入、金細工の収入、貴族や斥候の勝利得点が入ります。
最終計算では、大計算に加えて漁師の食料チェック、最長の島ボーナス、島最多ボーナス、余剰船員ボーナスが入ります。
これらの集計を行い、勝利得点が一番高い人の勝ちとなります。

文字で書くと若干複雑ですが、コマは特徴的でわかりやすく、手番に必要なアクションも簡単。
どのコストで何を買い、どう配置するか。
簡単が故に、悩ましい選択を迫られます。
お金がないと狙ったコマを買うことが出来ませんが、勝利得点を作り出すのは貴族や斥候。
そして最終得点まで役に立たない漁師は、最後に大きな勝利得点をもたらします(足りないと減点)。

ヴァイキングをどう抑えるか、または影響のない場所に島を作っていくか。
コマの運営方法、コマにかけるコストが勝敗を分けるゲームです。