週刊じゃむたん通信へ
=サムライ=
原題:Samurai
会社:Hans im Gluck/RIOGRANDE GAMES
発売:1998年
参考価格:5500円
入手難易度:4
プレイ人数:2人〜4人
プレイ時間:40〜50分
タイプ:ボードゲーム
日本を舞台にしたコマ取りゲーム「サムライ」。
影響力を行使して日本を支配しましょう。

このゲーム、「日本ってこんな感じだろう」というような雰囲気が節々にあります。
まずパッケージ。
「このゲームは最高」
「幸せなハンス」
とか書いてあります。

幸せなハンス、調べてみたらグリム童話。
メーカー名も恐らくそこから取ったようで、その直訳みたいな感じでしょうか。

ゲームではデフォルメされた日本マップを使います。
2人プレイ=本州、四国
3人プレイ=本州、四国、九州
4人プレイ=本州、四国、九州、北海道

マップは六角形で、村、都市などが散らばっています。
村や都市に配置した3種類の特産物を取り合うゲームです。
特産物は「水田」「仏閣」「代官」だそうです。
コマを見ると、水田はいいんですが、最初「仏閣」と「代官」の区別がつきませんでした。
色々考えた結果、細長い方が恐らく代官ではなかろうか、と。烏帽子と間違えている可能性があります。
なんだかこけしみたいな方が「仏閣」としました。
間違えていたら誰か教えてください。

このゲームの時代背景がいつだかわからないのですが、パッケージからすると戦国時代と思ったのですが・・・
マップを見ると不思議な状態になっています。
・大都市=江戸(コマ3個配置)
・都市=京都、秋田、札幌(コマ2つ配置)
・村=各地に点在(コマ1つ配置)

京都は良いとして、秋田です。特産物の1つが水田だからだと思われます。

プレイヤーは順番にコマを配置していきます。
同じ都市には同じコマは配置できないため、必然的に江戸は3種類になります。
プレイヤーは影響力を与えるタイルを受け取ります。
これは1人1セットあり、色が違います。

タイルは以下の種類があります。
・個別の特産物に影響を与える(3種類どれかの絵が描いてある)
・どんな特産物でも影響を与える(侍、騎馬武者の絵)
・船(海に配置可能)
・特殊タイル

殆どのタイルには数字が書いてあります。
タイルを配置したマスに隣接する村、都市に対し、その数字分の影響力を与えるという感じです。
村の周りの陸地全てがタイルで埋まったら、特産物ごとに影響力を計算し、一番影響を与えたプレイヤーにあげます。
同点だった場合、ゲームから除外します。


また、タイルには小さく「侍」という文字が書いているものがあります。
このタイルは自分の手番中に何個でも配置できます。

プレイヤーは自分のタイルを全て受け取り、シャッフルして5枚引きます。
ついたての後ろにタイルを隠すことができます。

自分の番がきたら、タイルを1枚+侍タイルを好きなだけ配置。
5枚になるまでタイルを引きなおします。

これを繰り返し、日本の全ての特産物が無くなったらゲーム終了。
点数計算の方法も若干特殊です。

3種類の特産物を数えていき、
・1つの特産物でトップになった人
・トップの特産物以外の2種類の合計が一番多い人
という計算をします。
2種類がトップだったら自動的にその人が勝ち。
3種類平均的に取得していくと、どれもトップになれず勝てない可能性があります。

影響力のタイルは1〜4まで力が違うので、どのタイミングで4を出すかがポイントです。
また、侍マークで影響力があるのは船が数枚と騎馬武者1枚だけ。
特に騎馬武者は使うタイミングが重要になります。

特殊タイルはコマを入れ替えたり、一度配置したタイルを再配置することが出来ます。
が、1枚ずつしかありません。


プレイした感じは「限定的な陣取り合戦」みたいです。
タイルを引くのがランダムなので、運の要素もありますが、戦略性が必要になります。

序盤は自分の影響範囲を広げ、後半から人の狙っているコマを横取りしましょう。
タイルを置くだけなので簡単ですが、考えるゲームです。