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=エルグランデ=

原題:El Grande
会社:Hans im Gluck
発売:1995年
参考価格:7800円
入手難易度:2
プレイ人数:2人〜5人
プレイ時間:60〜120分
タイプ:ボードゲーム
1996年大賞
1996年、ドイツ年間ゲーム大賞受賞の「エルグランデ」。
スペインを舞台にした、大変有名なコマ配置の戦略ゲームです。

盤には幾つかの土地があり、そこに1位〜3位の点数が書かれています。
プレイヤーはそこに自分の騎士を送り込み、騎士数の多い順に点数をもらうことが出来ます。
色つきのコマが騎士。大きい色つきコマが大公。ポーンのような大きなコマが国王です。
自分の大公が居たり、国王の居る国でトップだった場合、ボーナスが入ります。
国王、全プレイヤーの大公の場所をカードで決定し、ゲームスタート。

ゲームは9回の通常ターンがあり、3,6,9ターン目に点数計算が発生します。
点数計算ターン時点での騎士数が勝負の決め手です。
騎士は大公の場所に2コマ、手元に7コマ、残りはストックにあります。

スタートプレイヤーから順にパワーカードを選択していきます。
1〜13のカードで数字の高いほど先行動が出来ます。
その代わり、数字が低いほうがカード中央に描かれている騎士補充数が多くなっています(0〜6)。
騎士補充数分、ストックから自分の手元に騎士コマを持ってきます。
次に、高いパワーカードを出した人から、アクションカードを選択します。
アクションカードは1〜5の5種類あり、数字がそのまま配置できる騎士数となっています。
5は必ず国王の移動になっています。3,4あたりは全員に発生するイベントがメインです。
1,2あたりは配置できる騎士が少ない代わり、選択した本人のみ得をするイベントがあります。

カードに書かれているイベントは、選択した国を即得点計算したり、任意の兵士を移動したり。
また、国に書かれている点数表を上書きすることも可能です。
騎士の配置はカードに書かれて入りる数ですが、国王の居る場所に隣接した国にしか置けません。






(全プレイ通じて、特殊イベントでも国王の居る場所への出入りなどは出来ません)
また、塔と呼ばれる場所に騎士を入れることも出来ます。
これは点数計算ターンまで、誰が幾つ入れたかわかりません。

点数計算ターンでは、最初に塔に入れた騎士の移動先を選びます。
選択用ディスクで全員一斉に選びます。
塔を開け、塔自体の点数計算を行った後、選択した移動先に自分の塔の全ての騎士を移動させます。
その後、各地での点数計算を行います。騎士数で1〜3位の人に点数が加算されます。
9ターン目まで行い、一番点数の高い人の勝ちとなります。

ゲームの戦略としては、1位をとることも重要ですが、2,3位でもとにかく取っておくことが大切です。
また、国王の隣接地域にしか配置できないため、国王が辺境に行かないと、辺境点数を一人だけ取れた、みたいな状態になることもあります。
ゲームの最高得点は国王+大公+書き換え点数トップ=12点。最高得点の維持の一点集中より、各地での諸勢力が重要かと思います。
戦力の配置、移動に特化した戦略級ゲームの名作。1コマのコストパフォーマンスがポイントです。