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=貴族の務め=
原題:Adel Verpflichtet
会社:FX Schmid/Avalon Hill/alea
発売:1990年
リメイク:2004年
参考価格:4200円
入手難易度:2
プレイ人数:2人〜5人
プレイ時間:60〜80分
タイプ:ボードゲーム
1990年大賞
金持ち貴族が道楽で買った珍品を見せびらかす「貴族の務め」。
1990年大賞受賞の読み合いゲームです。

プレイヤーは貴族となって、よくわからない骨董品を集めて行きます。
骨董品は年代によってグループ分けされていています。内容よりも年代が重要です。
ゲームの目的は骨董品を展覧会で見せびらかして名誉を得ることです。
但し、展覧会に出すと泥棒に狙われます。

プレイヤーは、手札から「行き場所」「アクション」を2段階で選びます。
行き場所は展示会を行える「城」、骨董品を買える「オークション」。
行き場所が決まったら、アクションを選びます。
オークションエリアでは、「小切手」「泥棒」を選択することが出来ます。
小切手を出した人で一番金額の高い人が骨董品を買うことが出来ます。
泥棒が居た場合、小切手を盗むことが出来ます。しかし複数泥棒が居たら小切手は奪えません。

城エリアでは、「展示会」「泥棒」「探偵」が選べます。
展示会では持っている骨董品を3枚以上(年代が繋がるように)だします。
複数展示会が開かれた場合、骨董品が多い人から名誉を得られます。
泥棒が居る場合、展示会に存在する骨董品を盗めます。複数展示会があったら全部から1品ずつ盗めます。
探偵が居る場合、泥棒が居たら捕まえることが出来ます。但し泥棒の骨董品取得は有効です。
(捕まえたけど盗品は既にパトロンへ)
探偵は自分の順位に応じ、名誉を得られます。
名誉マスでゴールエリアに誰かが差し掛かったら、全員一斉展示会を開き、一番骨董品の多かった人にボーナスが入ります。




ここまで行って、一番名誉が多い人が勝ちとなります。

選択できるアクションは少ないのですが、色々考え、読みあうゲームです。
他の人が何をだすか、泥棒を出すと見込んで探偵を出したり、展示会が多いと見込んで泥棒を出したり。
泥棒カードは2枚あり、両方つかまると選択肢が狭くなって見透かされます。
ある程度泥棒が捕まると早い順に釈放されるので、探偵も重要となります。

名誉を集めつつ、骨董品をとにかく増やす。
他の人を出し抜いて貴族のステータスである骨董品を増やして行きましょう。
貴族の見栄と裏側が垣間見えるゲーム。こう考えると貴族も貴族なりに大変なようです。