週刊じゃむたん通信へ
=アクワイア=

※写真はハズブロ版
原題:Acquire
会社:3M/Avalon Hill/Hasbro
発売:1962年
参考価格:6300円
入手難易度:2
プレイ人数:2人〜6人
プレイ時間:80〜100分
タイプ:ボードゲーム
1979年ノミネート
ホテル買収をテーマにした1962年のゲーム「アクワイア」。
一手が意味や戦略といった内容を大きく含むゲームです。

作者はシド・サクソン。3M社、アバロンヒル社、ハズブロ社とリメイクも含め長く発売されているゲームです。
元々はウォーゲームだったようですが、ホテルの勢力拡大と株価購入に焦点を当てた経営ゲームになっています。
写真はハズブロのリメイク版で、会社の価値がコマの高さで一目瞭然になるようになっています。
すぐにプレイできるほどシンプルなルールですが、上達の幅もある懐の深いゲームです。

プレイヤーは投資家となり、ホテル業界の活性化のために資金を投じて行きます。
盤は格子状のマスになっており、1A、9Gというように行と列が表現されています。
それと対になるように配置タイルがあります。
また、ホテルは安いホテル2種、普通ホテル3種、高いホテル2種があり、株券が25枚ずつ存在します。
最初にプレイ順番を決めるため、配置タイルを1つずつ引いて行きます。
一番番号が少ない人からスタートで、この配置タイルは初期配置として盤に置きます。
そして配置タイル6枚(ランダム)とお金を受け取り、ゲームスタート。

プレイヤーは自分の番が着たら、タイルを1枚配置します。
この時、2つ以上のタイルがくっついたら会社設立。まだ立てられてない会社を選び、設立ボーナスとして株券を1枚貰います。
2つ以上のホテルがくっつくようにタイルを配置した場合、吸収合併が発生します。
マス数の少ない小さいホテルの株を持っているプレイヤーは株数に応じ社長、副社長を決定してお金を受け取ります。
次に無くなった会社の株を「今の状態でお金にする」「吸収会社の株と2対1交換する」「そのまま保留」の3択で選びます。
そのまま保留にした場合、新しく会社を作ればその株がまた生きます。
タイル配置の結果を行った後、プレイヤーは株の買い増しを3枚まですることが出来ます。

ホテルが大きくなり、11タイル以上になったら「安定ホテル」として吸収されなくなります。
11 以上のホテルのみになるか、41タイル以上のホテルが現れたらゲーム終了。
存在しているホテルの株券をお金に計算し、所持金とあわせて一番お金を持っている人が勝ちとなります。




プレイ中、株を買い足すことは出来るのですが、収入は「吸収合併」以外発生しません。
ある程度のスパンで小さいホテルを起こし、乗っ取らせることが必要となってきます。
株券は25枚なので、13枚まで買い足すと安定社長となります。
副社長にもなれないとボーナスが発生しないため、無駄な株はあまり買わないという資産運用が必要です。
タイルを引くのはランダムなので、キータイルを誰が引くか、という点は運ですが、どうタイルを配置するか、どう株を買うか、手番ひとつひとつが非常に重要なゲームです。

世界中でファンが多いのですが、少々硬いルールのため、アンチも居るようです。
私も「何をするゲームなのか」というのがわからず長らくアンチだったのですが、最近やっとやり方がわかるようになりました。
吸収合併の嵐を乗り越えて、大金持ちを目指しましょう。